政治理念

弱い立場の人に徹底して寄り添う

まずは政治の信頼回復を

 いま自民党国会議員の裏金問題が大きな社会問題となり政治不信が極みに達しています。その総額が安倍派だけで6億円超といわれていますが真相は不明、しかも時効との関係で5年間に限った金額でありその闇は底な状態です。

 パーティを開きごっそり金儲けすること自体、法的に問題はありません。しかし、今回の大きな問題は、儲けたお金を隠し個人に配り税金逃れをしながら私腹を肥やしていたことです。一方で、私たちは懸命に働いて得た給料から「国民の義務」として正確に納税し、物価高と高負担に耐えながら必死にやり繰りをしているのです。国民の皆様が怒るのは当たり前です。

 では、どうすれば政治の浄化につながるのでしょうか。いくら不祥事があっても選挙の結果に影響しなければ自浄作用は働かず、この自民党の錬金術は形を変えて存続します。喉元過ぎても「この国民への裏切り」を忘れず、皆様のお気持ちを有権者の選択として示すことが最も大切だと思います。野党も今のようにバラバラでは結果として政治の固定化を助長させており何らかのアクションが必要です。この強い思いが沸き起こり、政治の浄化、信頼の回復を目指し活動を始めることを決意しました。

これまでの経験と知見の全てを注ぐ

 私はありがたいことに各方面の方々にお支え頂いたおかげで、神戸市議2期、兵庫県議2期、衆議院議員を1期務めさせていただきました。その間、皆さまにお約束したことの実現をめざし精一杯取り組んできましたし、地域の皆さまから頂いたご意見は誠実に行政に届けてきました。特に、議会では政策提言を重視し具体的な問題解決策や改善策を提案し、数々の実績を残してきたつもりです。

 いま世界では2つの大きな戦争が続き、我が国の将来にも大きなリスクを与えています。国内では物価の高騰が生活を直撃しその対策が急がれていますし、デフレ脱却に向けて正念場を迎えています。このように政治の役割が増しているときに、国会議員の不祥事が相次ぎ政治への信頼がかつてないほど失われ機能不全に陥っていることは不幸としかいいようがありません。

 私はこれまでの経験と培った知見の全てを注ぎ、政治の浄化と未来への責任果たすために邁進することをお約束いたします。

つねに納税者の視点に立って

私の政治信条は最初から一貫し変わることはありません。それは、つねに「納税者の視点に立って発言し行動する」ということです。行政側は「徴税者」の立場から事業やサービスを決定します。そこには必ず無駄や非効率が生まれます。それだけに政治家は「納税者」の視点からそれを排除し是正する使命があると強く思っているからです。これからも権力におもんばかることなく生活者・納税者・会社に勤める人など政治的に弱い立場の方々にたった中道改革の政治信条を堅持し、これからもそれを貫いていきます。

「政治屋は次の選挙を考え、政治家は次の時代を考える」

 アメリカの上院議員・ジェームス・クラーク氏が残したこの言葉は、現在の日本の政治に最も必要な視点ではないでしょうか。自民党の裏金問題は選挙対策のためにお金を貯めこんだという側面がありますし、一部の団体への利益誘導政治の産物ともいえます。また、票に結びつかないから国民に痛みを伴う政策や国の安全保障や外交政策に国会議員は無関心で、かつ発言を慎んできたきらいがあります。また、少子高齢社会による社会保障増大にまともに向き合わず借金だけを膨らまし問題を先送りする姿勢は、将来世代に責任を負う政治といえるでしょうか。それが、どれだけ国を衰退させてきたのでしょうか。私は、国内外を問わず「大きな転換点」を迎えているわが国ニッポンだからこそ、たとえそれが選挙に不利に働こうが、自分自身の政治姿勢や確固たる信念を貫くことが重要だと思っています。

 最近、若い人々と話をすると、内向きな思考やライフワークを感じることがあります。これはいまの日本の社会を写す鏡ではないでしょうか。私が衆議院議員としての任期中に、2人の元首が国賓として国会演説を行いました。1人はモンゴルのエルベグドルジ大統領、もう1人はブータンのワンチュク国王でした。お2人の演説に共通していることは、「アジア各国は日本を尊敬し手本にしている」、「もっとパイプを太くしてパートナーとなりたい」ということでした。日本人はいま自信を失い、将来を悲観し合っていますが、アジアの近い友人はそうは見ていません。私たちはもっと自信をもってもいいのでないでしょうか。萎縮し人を妬み内向きになっていく我が国への警鐘のように聞こえました。

自然災害のたびに出てくる日本人の美徳

 令和6年元旦、能登半島を中心とした大地震が起こり甚大な被害が発生しました。私たちは常に自然災害と向き合う運命を背負っていますが、災害が起こるたびに日本人としての美徳を発揮しています。例えば、東日本大震災時に津波で流された金庫5700個(金額23億円)、拾われた財布や現金19億円、が警察等に届けられたということです。崇高な精神です。私たちは、これまでも厳しい局面になればなるほど、他人を思いやり、お互い支え合い、その苦難を乗り越えてきた歴史があります。自然を敬い、土地を耕しそれを文化としてきた伝統があります。それはしっかり守りながらも視界は世界に向けなければいけません。「内向きで閉ざされた日本」ではなく、「外向きで開かれた日本」を後世に引き継がなければいけないのです。

 世界に開かれた、将来に明るい夢や希望を描ける日本を残してやりたい、もう一度、世界に挑戦できる日本を作りたい、これが私の政治信条です。その実現のために政策を提言し続けます。

 世界に開かれた、将来に明るい夢や希望を描ける日本を残してやりたい、もう一度、世界に挑戦できる日本を作りたい、これが私の政治理念です。